原曲を超えるカバー曲の金字塔

こんにちは!

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「Higher Voice」を主宰しているMaki Mannamiです。

 

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私は基本的に、カバー曲というものが嫌いです。

世の中にあるほとんどのカバー曲が、原曲のよさに甘んじて、おこぼれでヒットを狙うという姑息な動機が見え見えだからです。

もちろん、誰もが知っている親しみやすいメロディーを別のアーティストが歌うことで、また違った魅力が引き出されるわけですが、あまりにも「そのまんま」だったり「原曲以下」のカバー曲が多すぎるのです。

「カバー曲をやれば売れる」という考えが蔓延して、手抜きで作る制作者が多いのも非常に残念ですが事実です。

カバー曲と言うのは、自分の曲があるのにわざわざ人の曲を歌うわけですから、歌う側・アレンジする側が本当に思い入れのある曲を選び抜き、どうしてその曲を選んだかということについてもっと真剣に考え、慎重に曲を扱うべきだと思うのです。

単にメロディーをなぞるだけではなく、歌手やアレンジャーが原曲を作ったアーティストとはまた違った解釈で曲を捉え、新たな命を吹き込むことで、原曲と全く違った新しい曲として生まれ変わることにカバーをやることの本当の意味があるわけです。ですから制作側は全責任を負って神聖な曲に向き合わなければならないのです。

今日は久しぶりに聴いて感動した、原曲を超えてしまった素晴らしい曲の一つをご紹介いたします。

Dianne Reevesの「In Your Eyes」です。

DianneReeves

 Dianne Reeves

 

Dianne Reevesはジャズシンガーとして著名な人ですが、ラテン音楽に傾倒しジャズにとどまらないジャンルレスな音楽活動を続けています。

彼女の「Bridges」というアルバムの冒頭に収められたこの曲は、もともとはPeter Gabrielのヒット曲です。

深い意味を持つ歌詞と美しいメロディーで綴られたこのポップソングを、コンテンポラリージャズのフレイバーを盛り込みながら唯一無二の楽曲へと昇華させたのは、グラミー賞も受賞しているピアニスト・アレンジャーのBilly Childs。

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 Billy Childs

 

彼は同アルバムで、Leonard Cohenの「Suzanne」という曲もアレンジしていますが、どちらも聴いた瞬間すぐにBillyのものと分かる特徴的なアレンジで、キリスト教の思想を盛り込んだ難解なLeonard Cohenの詩の世界を美しく表現し、Dianneの力強いボーカルとBillyの繊細なアレンジが絶妙なコンビネーションとなっています。(個人的にはアルバム全曲をBillyのアレンジにしてほしかった)

フランスでのライブバージョンが本当に素晴らしいので、そちらの映像をどうぞ。

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何度観ても鳥肌が立ちます。

Peter Gabrielの原曲とも聴き比べて見てください。曲の解釈も世界観も全く異なることに驚かされますが、どちらも一つの楽曲として確立されています。これこそがカバー曲の醍醐味ですね。

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次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

 

 

 

 

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