カテゴリー別アーカイブ: ボイストレーニングのテクニック

高音で歌えるようになりたい!②

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生まれ持っての声域はほとんど変わることがないが、もともと持っている声で出にくい音域を鍛えることはできる、ということ前回の記事でお話しました。

それでは具体的にどうしたらいいのでしょうか。

その前に覚えておいてほしいことがあります。

出にくい声を無理やり急激に広げようとしてはいけない、ということです。

ボイストレーニングは時間がかかります。

ジムに通って一日中筋トレをしたところで、次の日から引き締まった体になれるわけではありません。

歌は体が楽器です。体を鍛えるには時間がかかります。

ボイトレを何ヶ月もやっているのに思ったような結果が出ない・・・と悩んでいる人もいることでしょう。もちろん正しい訓練を受けていることが第一条件ですが、それでも声は自分が気づかないくらいゆっくりのスピードで変化していきます。焦らずじっくりトレーニングを続けてください。

楽器だったら一日8時間以上練習する意味がありますが、喉には限界があります。声帯の強度も人によって違います。

筋トレやストレッチ、体力をつけるための有酸素運動、腹式呼吸などを入れて1日長時間練習することには大変効果がありますが、声を出すだけで何時間も費やすのは危険です。個人差もありますが、声を出すのは2時間程度で十分でしょう。

そして一番やってほしくないことが、「声域ぎりぎりの声を振り絞って出す」ことです。

出るか出ないかというぎりぎりの音域で何度も歌うと、喉を傷つけてしまいます。

発声練習のときでも、このぎりぎりの音をヒットするのは数回だけにして、限界の音から数音下がった、まだ比較的出やすい音までを集中的に練習することです。

先ほども言ったように、声帯の強度は人によって違います。一度このぎりぎりの音程で喉を傷つけてしまうと、ますます高い声が出なくなってしまうこともあります。

高い声が出にくいからと言って高い声だけを練習するのではなく、全体の音域をまんべんなく練習することで、声そのものが強くなります。そうすると出にくかった高い声も、結果的に少しづつ出しやすくなってくるのです。

 

さて前置きが長くなりましたが、「もともと持っている声で出にくい声」の鍛えるにはどうしたらいいか、という話に戻りましょう。

「もともと持っている声で出にくい声」の中には、裏声というのも含まれています。

裏声というのはその名の通り裏の声で、普段話している声とは違う柔らかい響きの声です。

この裏声を鍛えることで、地声と変わらない響きにすることができます。こうすることで、歌に使える声域が驚くほど伸びるのです。

裏声というのは、自分で歌っていると体の中に響いている音が浮ついたような感じで、いかにも裏声、というふうに感じるのですが、体の外側に響いている音は他の人からすると、実はそんなに違和感がないものなのです。どちらも同じ人の声なのですから。

人によっては地声と裏声の区別が全くつかないところまで鍛え上げることができます。実を言うと、私も歌っている声のほとんどが裏声です。私の地声で使える音域は貧弱なものです。

もちろん裏声の強さにも個人差がありますから、これがすぐにできるようになる人と、時間がかかる人がいるということも覚えておいてください。

次回はこの裏声の鍛え方についてお話していきましょう。

 

それでは次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

高音で歌えるようになりたい!

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高い声を出すにはどうしたらいいですか。

という質問をよく受けます。歌をやっていたら誰もが思うことですね。

高い声を出したい、と思っている人には最初から夢を壊す答えで申し訳ありませんが、

生まれ持っての声域はトレーニングをしてもほとんど変わりません。

ボイストレーニングの宣伝などで、高声を出せるようにする、とうたっているものを見かけますが、

ボイストレーニングによって高域が出るようになると言うより、最初から自分が持っている声域で出にくかった音が強化された、と言うほうが正しいでしょう。

高音域をトレーニングするのはもちろんいいことですが、その前に心に留めておいて欲しいことがあります。

それは、

「自分の持っている声域が必ずしも全て歌に適した音とは限らない」

ということです。

私はもともとハイソプラノで、声楽を習っていた先生たちに高音域を鍛えられていました。

ハイソプラノといえばオペラやミュージカルでは花形ですから、高い声が出れば出るほどいいんですね。

ところが19歳の時に出会った先生に衝撃的なことを言われます。

「高音で歌うのはやめなさい」

先生いわく、

「ふくよかなハイソプラノを出せる人と、訓練によって無理やり出している人がいる。あなたの場合は後者だから、無理に出さなくていい。あなたの声で最も美しい音域はメゾソプラノ。だからその音域で曲を選ぶようにしなさい」

今まで高音を猛特訓され、花形の音域を持っていると思っていた若かりし日の私がショックを受けたのは言う間でもありません。

しかしこれは前回の記事に書いたように、自分の声やスタイルに合った曲を選ぶ、ということと同じですね。

生徒さんで、高域の歌を歌いたいがあんなに高い声が出ないのでどうしたらいいか、という方がいたので、

単純にキーを下げて歌うように言ったところ、

「キーは下げたくない。原曲のキーだからかっこいい」

と頑なに下げようとしませんでした。

まるでキーを下げることが負けのような、かっこ悪いことのように思っている方もいらっしゃいますが、そんなことは全くありません。ポップスでもジャズでも、プロだって自分の声が一番美しく響くキーを選ぶのです。

喉の病気にかかり、ドレミファソラシド、の1オクターブしか出ない状態でずっとツアーをこなしていた著名なジャズシンガーの方もいらっしゃいます。

クラシックやミュージカルの場合はそうはいきません。作曲されたままのキーでしか演奏されませんから。先ほども言ったようにハイソプラノは花形ですし、もちろん音域が広い方がいいに越したことはありません。ただ、役柄によって音域がありますから声が低くても適した役柄があります。

ポップスなんかはその分決まりがなくていいですね。ルーリードみたいにボソボソつぶやいて歌うスタイルもかっこいいです。音域が狭い人にだってできる音楽はいくらでもあります。やはり自分に合ったスタイルを見つけだしていくのが一番ですね。

もちろん、最初に言ったように「生まれもって持っている音域」があれば、高い声をどんどん強くしていくことができます。

では、具体的にはどうしたらいいのでしょうか?

文章だけで全てを伝えることはできませんが、次回またお話しましょう。

 

それでは次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

自分の声が嫌いな人

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「自分の声が嫌い」

「もっと高音を出したい」

「ハスキーな声で歌いたい」

と、声に対するいろんな理想を持っておられる方がたくさんいると思います。

その気持ちはとてもよく分かります、私も自分の声が大嫌いでしたから。

私は澄んだソプラノボイスの持ち主ですが、高校生の頃に憧れていたのはしゃがれ声のロックの女王、ジャニス・ジョップリン。

自分のリリカルな声が嫌で嫌で、風邪をひいたら「今がチャンス!」といってシャウトしまくったり、

毎晩晩酌しながらウォッカでうがいしていたりしました。

タバコもがんがん吸っていましたが、どんなに喉に悪いことをしても、声を出せば「ハア~~」とサラ・ブライトマン風の美しいソプラノ声。

自分の人生を呪ったものです。

そうやっていろんなことを試した結果、やっぱり自分に合っているのはリリカルなソプラノボイスで歌うことだと認められるようになりました。

本当は、曲を選ぶとき、「こう歌いたい」と思う曲より、「これを歌ったら自分の歌がよく聴こえる」という曲を選ぶのが大切なんですね。

プロのミュージシャンだって、自分の演奏が上手く聴こえる曲、得意な曲を選ぶんです。

プロデューサーも、自分がプロデュースするアーティストが、何をやったら引き立って見えるのか、まずそこからアプローチするんです。

(ただ、本当にそのアーティストのいいところ、合っているものを引き出せるプロデューサーってほとんどいないのが現実ですが。自分の思い込み、思い入れも入ってくるし、あとはビジネスも絡んできますから、ぶっちゃけ)

だから、頭ごなしにあなたはこれをやりなさい、って言うのは私は嫌いなんです、いくら自分が先生でも。

明らかに合っていなくても、好き!って思うならやってみればいい。歌いたい曲を片っ端から歌ってみて、楽しむだけ楽しむのがいいです。

そこから時間をかけて自分のスタイルを見つけていくといいですね。

それに人間何が起こるかわかりませんから、新しい自分を発見できるかもしれません。

ジャニス・ジョップリンだって、もともとは画学生で歌ってみるまでまさか自分がこんな大きな声が出るとは思ってなかったらしいですから。

ただ人前でライブをする機会があったら、その時点で自分に合っている曲を選ぶのは大切だと思います。やっぱり人に聞いてもらうわけですから。

練習やレッスンでは好き放題やってください。

ただ、明らかに間違った発声や、喉を痛めるような歌い方だけはしないようにしましょう!

ウォッカでうがいもやめてくださいね(笑)。

それでは次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

声に大事な筋力トレーニング

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今日は筋力の話について少し。

歌う時、または大きな声を出す時、よく「お腹から声を出す」という表現をしますね。

実際に声が出るのはお腹からではありませんが、そのくらいお腹に力を入れて声を出してくださいね、ということです。

歌に腹筋が大事というのは、歌を習ってない人でもご存知ですよね。

でも歌に大切なのは腹筋だけじゃないんです。背筋や、下半身の筋力も必要になってきます。

私の通常のレッスンでは説明だけで、筋力トレーニングまでは一緒にやりませんが、ワークショップではストレッチから腹筋、背筋、下半身の筋力トレーニングまでみっちりやります。

背筋と言っても最も重要なのは腰のあたりですね。

下半身は、声を出す時にお尻を締めますし、膝を曲げたりして両足でしっかり体を支える必要があります。

声のトレーニングというとどうしても喉のことばかり考えがちですが、シンガーにとっては体全体が楽器なのです。

長年ボイストレーニングをやってきたという方でも、筋力トレーニングを一度もしたことがないという人がかなり多くて驚かされます。

腹筋と背筋だけ一日に10回づつでもでも構わないので、毎日続けてみてください。声の調子が変わってくるはずです。筋力トレーニング前後はストレッチも忘れずに。

それでは次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

おすすめ喉のケア

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乾燥する季節になってきましたので、今日は喉のケアのお話を少し。

私はケミカルに弱い体質で、薬を飲むと病状より激しい副作用が出たりするため、ホメオパシーやらアロマセラピーなど、自然治療を片っ端から試していた時期がありました。

全身湿疹まみれになった時も、ジャングルに生えている薬草を取り寄せて、煎じて塗っていたほどです(効きませんでしたが・・・笑)。

今でも、喉が痛くなっても薬局で売っているスプレーは使いません。刺激が強すぎるからです。

そんな私が、喉がイガイガしてきた時に一番効くと思うのはズバリ、天然塩です。

塩水がうがいに効くとはよく言いますが、普通の塩水では生ぬるいです。

塩をドバドバに入れて、口に含んだ時に「ウゲッ」となるくらいに辛い塩水を作るのです。

うがいをするときは「ガ~~~~~~~ッ!」としっかり声を出しながらやります。

このとき発声練習をするみたいに低い音から高い音まで声を出すと、喉全体に塩水が行きわたります。

緑茶でうがいとか、ティーツリーオイルという殺菌全般に効くオイルを入れた水でうがいをするとか、

いろいろ試しましたが、私はこの激塩辛水が一番だと思います。

それから喉にとってよくないと思うのは、実は就寝時。

寝ている時ときは口だけで呼吸をしていることも多いので、乾燥している冬の朝は目が覚めて喉がカピカピになっていたりしますよね?

加湿器を使うのももちろんいですが、私のおすすめはマスクです。

それも紙のマスクではなく、シルクのマスクです。

肌触りもいいですし、寝ている時につけても息苦しくなく、喉を適度に潤ってくれます。

まあだいたい目が覚めた時には口からはがれて頭にへばりついていたりしますが(笑)、それでも何もしないよりは随分調子がいいです。

私は以前生協で購入していたのですが、インターネットでも売っていると思いますので探してみて下さい。

余談ですが、以前喉を少し痛めてしまって高音が出にくくなっていた時に、耳鼻咽喉科に診察して貰いに行ったことがあります。

初めて行った病院で、患者にプロの歌手の方などもいると自信満々の先生だったのですが、

「本当は喉の薬じゃないんだけど、調子が悪いときにはコンサートの前にこのスプレーを使うといよ」

といって、私に小さい筒のようなボトルを渡してきました。

「本当はぜんそく用のスプレーなんだけどね。オペラ歌手にもみんな渡してるよ」

と言うので、一体何の成分が入っているんですか? と聞いてみたところ、

「まあ、ステロイドだよ」

と軽く返されました。「すぐに調子よくなるよ。コンサートの度に使ったって問題ないよ」

って、ええっと・・・。

微量かもしれないけど、歌手の命である大事な喉にステロイドをぶっかけさせるとは・・・それもオペラ歌手・・・。

ケミカル嫌いの私が受け取るはずもなく、丁重にお断りして病院を後にしました。

もちろん薬に頼らないといけない時もあると思いますが、自然のもので治るならその方がいいですよね。

それでは次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

リズム感を鍛える、最も簡単で最もよく効く方法

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今日はリズム感を鍛えるテクニックをご紹介します。

今まで実践した生徒さん全員が成果を出している、私独自のやり方です。

 

以前スクールで教えていた頃、20代から70代まで生徒さんがいる幅広い年代のクラスがありました。

最近はビートの効いた曲が多いし、クラブで踊ったりするので若い人はリズム感があるのですが、年配の方は歌謡曲の時代だからか、失礼ながらリズム感のない方が多くいらっしゃいます。ある程度若くても、クラシック畑の人はリズム感のない人が多いです。

歌謡曲もクラシックもリズムはありますが、リズムよりもメロディーを聴かせる曲が多いからなのでしょうか。

 

このクラスの70代の男性、歌自体はお上手なのですが、リズムが取れないのとバックの音を無視するので、カラオケに合わせるとどんどんずれていくんですね。

途中で止めないととんでもないことになってしまい、他の生徒さんも固唾をのんで見守るという状態に。

カラオケに合せて足でリズムを取るように教えても、体の動きがぎこちなく、今度は歌とカラオケと足の動きが全部バラバラになって収束不可能。

 

そこで思いついたのが、「曲に合せてその場で歩く」という方法です。

歌入りの原曲を聴きながら、リズムに合せて腕を大きく振ってその場で大きく足踏みをしてもらうのです。

歩く時は誰でも一定のテンポで歩きますから、リズムが崩れるということもありません。人間の原始的な動作で、体にリズムをしみこませようと思ったのです。

その時、歩きながら口でカウントを取ります。曲に合せて「ワン、ツー、スリー、フォー、ワン、ツー、スリー、フォー、」とひたすら口でリズムを言うのです。曲とずれないよう耳はしっかりと曲に傾けます。腕を大きく振るのも大切なポイントです。こうすると一定のリズムで足踏みできますから。

これを1曲まるまる、数回繰り返します。結構疲れると思います。

 

その男性には、1週間歌を歌わずこの練習だけを毎日やるように指示しました。

そして1週間たったレッスンの日、皆の前でカラオケに合せて歌ったところ、なんと最後まで全くずれずに歌い終われたではありませんか!

まともに終われたことが一回もなかっただけに、他の生徒さんから拍手喝采で、ご本人も目を丸くしておられました。

 

以来、この方法を他の生徒さんにも試していますが、全員のリズム感が向上しています。ほんの少しリズムが早くなる生徒さんや、リズムは合ってもグルーブ感がない人など、上級者にも使えます。それぞれのタイプにプラスで他のテクニックを組み合わせるのですが、それはまた機会があれば説明しますね。

 

プロのシンガーでも自分の歌の事しか考えてない人が非常に多いです。バックの音をちゃんと聴かないと、歌とオケが溶け込まないしリズムが崩れてしまいます。

音楽は耳だけでなく、声だけでなく、体で感じることがとても大事です。

リズムに自信がない人は、ぜひこの歩きながら曲をよく聴いてカウントを取る方法を試してみてください。

 

次回の更新をお楽しみに!

Maki Mannami