カテゴリー別アーカイブ: ボイストレーニングのテクニック

歌詞をはっきり聴かせる方法(子音編②)

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先日、歌詞をはっきり聴かせる方法(子音編①)という記事を書きましたが、今日はその続きです。

バイブレーションサウンド以外にも、長く発音しないといけない子音が英語にはたくさんあります。

まず、比較的やりやすいのはSのサウンドです

前の記事でも書いたカーペンターズの「Yesterday Once More」のサビにある「Every Sha la la la」というところですが、このshaという音もさらっと歌わないで、

SSSSSSSha  la la la~

とSの部分(シュ~っという息の音)をしっかりと発音しないといけないわけです。

それからそのあとのLの音もそうです。

SSSSSSSha llllla llllla llllla ~

という感じで文字で書くと非常に分かりづらいですが(笑)、舌を歯につけたまま長めに発音しないといけないのです。

FやTHの澄んだ音もそうで、舌を歯や唇につけたままのポジションで長めに発声します(この音も、フーっという息やスーっという息の音が出てくる状態ですね)。

あと意外なのはNなどもそうです。

Nは日本語の「な行」と同じだと思って発音するととても浅い音になります。Nで終わる単語(can an など)の音は日本語の「ん」と同じ発音ではありません。正しいNのポジションに舌を付けてからやはりそのまま長く発音するのです。

これらの子音の音は何度説明してもできない生徒さんが多いです。頭では理解できているようですが、なかなか思っていることと実演することがつながらないようです。やり方としてはただ長くするだけなので簡単なはずなのですが、自分でやっているつもりでもうまく響いていないのです。

そこでレッスンの時はわざと短い見本や間違った見本を見せた後に正しい見本を見せ、それを何度も繰り返して生徒さんが実際にできるようになるまで、しつこく練習してもらいます。

一度できるようになった後も、気を抜くとまた癖が出てしまいますから何度も修正が必要です。

私があまりに何度も同じ箇所を指摘するので、生徒さんの中には「また同じこと言われた、悔しい~」とか、「先生しつこいな・細かいな~」と思ってらっしゃる方もいるかもしれませんが、これは私からの愛だと思って受け止めて下さい(笑)。

一度覚えたと思っても発音というのはそんなに簡単に身に付くものではありません。感覚で覚えたことがしっかりと自分の癖になるまで、根気よく練習を続けましょう。

 

次回の更新をお楽しみに!

Maki Mannami

 

 

歌詞をはっきり聴かせる方法(子音編①)

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先日、歌詞をはっきり聴かせる方法(母音編)という記事を書きました。

この記事に書いたように、母音をしっかり美しく響かせられるようになったら、次は子音の練習をしてみましょう。

日本語でも英語でも、話す時の発音のまま歌ってしまうともごもごして何を歌っているのかとても聴き取りにくい、と書きましたが、これは子音も同じでやはり強調して歌わなければいけません。

ですが全ての子音を強調するというわけではありません。

音によって強いもの、そうでもないものがあります。

またメロディーやテンポ、単語を強調したい場所とそうでない場所によっても子音の強さが変わってきますので、様々な曲をよく聴き比べることが大切です。

それから、「強調する」という言葉をそのまま鵜呑みにしてしまうと若干御幣があります。

子音を強調して聴かせるためには、実際には「強く」発音するのではなく「長く」発音する、というテクニックが必要になってきます。

これを踏まえたうえで、まずは英語の方から説明していきましょう。

 

日本人が気をつけないといけない子音に「バイブレーションサウンド」というものがあります。

V、THの濁音、Zなど唇、舌、歯などを使ってブルブルと細かく振動するサウンドのことです。

初心者の方が英語を歌ったり英会話をするとまったくと言っていいほどこのバイブレーションサウンドができていません。

舌を噛む、唇を噛むなど学校の英語の授業で習ったことをそのままやってもこのバイブレーションサウンドをうまく響かせることはできません。ただ噛むだけではなく噛んだ状態で響く音をそのまま少し長めに発音しないといけないのです。

バイブレーションができていない状態で強く発音しても、不自然な音になってしまうだけです。

例えばカーペンターズの「Yesterday Once more」と言う曲のサビで

「Every sha la la la」というくだりがありますが、

Everyという単語を発音する時、

「エー ヴリー」ではなく、「エー ヴヴヴヴヴリー」

とVのバイブレーションサウンドを自分が思っているよりも長く発音しなければいけません。

そうしないと、Everyという単語がEberyというような音に聴こえてしまうのです。

これが短いまま単純に強く発音してしまうと、

「エー ヴッ リー」と、Vの部分で急に力が入ったような不自然な歌い方になってしまい、しかもVの音に聞こえないのでますます何の単語か分からなくなってしまいます。

言葉ではなかなか説明しがたいですが、英語の歌を聴くとき、また英語の会話を聞く時はこのバイブレーションサウンドによく耳を傾けるようにしてみてください。

歌でゆっくり練習することで普段の会話でも使いこなせるようになっていくでしょう。

次回は別の子音についても説明していきます。

次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

 

歌詞をはっきり聴かせる方法(母音編)

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今日は歌詞をはっきり聴かせるための練習法をご紹介します。

英語でも日本語でも、普段話す時の発音のまま歌を歌ってしまうと、もごもごして何を歌っているか聴き取れません。

ネイティブのアメリカ人でも素人の歌は英語の歌詞が聴き取りにくいですし、日本人の歌う日本語でも同様です。

日本人の生徒さんに日本語の歌を歌ってもらって、初めからきれいに歌詞が発音できる人は皆無に等しいです。

歌うときは普段話すよりもはっきりと発音しなければならず、そのためには特別な練習が必要になってくるのです。

まずは母音の練習の仕方ですが、それは「歌詞を全て母音だけで歌う」というやり方です。これは劇団四季などでも使われているトレーニング法です。

たとえば先日ご紹介した『アナと雪の女王』の主題歌の日本語バージョンは、

「降り始めた雪は」

という歌詞で始まりますが、この部分を母音に直すと

「ふ(う)り(い)は(あ)じ(い)め(え)た(あ)ゆ(う)き(い)は(あ) → ういあいえあういあ」

となるわけです。

慣れてくると歌詞を見ただけでも母音で歌えるようになりますが、最初はややこしいと思いますので全部母音をノートに書き出して、見ながら歌うことをおすすめします。

母音だけで歌ってみて、きちんと音として美しく響くかどうかをチェックします。そうすると、子音を歌わない分母音に集中することができますし、いつも「い」の音だけ口がゆがんでいるとか、「お」の時に顎が下がりすぎるとか、「え」の音が詰まってきちんと出ていないとか、細かくチェックすることができます。

このジャッジが難しいところなので、先生に見てもらうことがもちろん大切ですが、一人で練習する場合は鏡だけでなく必ずビデオに録画してチェックするようにしましょう。

ようやく母音だけで美しく歌えるようになったら、次に子音を乗せていくわけです。

英語でも同様の練習法ができます。英語の単語を全て母音だけで歌うのです。

これはネイティブでない私たちにとってかなりハイレベルな練習法ですが、ものすごく発音の習得に役に立つので英語を勉強している人にもおすすめします。

スコットペリー先生もこの練習法をレッスンに取り入れています。

先ほどの『アナと雪の女王』の主題歌で、英語バージョンのサビの部分に

「Here I stand, here I’ll stay」

という歌詞がありますが、その発音を書き出してみると、

híəai  stǽnd  híər  ail  stéi

となりますね。この母音の部分だけを取り出してみると

íəai  ǽ  íər  ai  téi

 

となります。無理やりカタカナで書くと

「イアー アイ (ア)エー イアー アイ エイ」

となります。(余計に分かりにくいですが笑)

これも各単語の発音をきちんと理解して、慣れてくれば歌詞を見るだけで母音で歌えるようになりますが、分かりにくい人は一単語ずつ発音を書き出して歌うようにしてみましょう。

大変な作業ですが、とても大切な練習ですし、やった分必ず歌の上達につながります。歌詞をはっきり聴かせられるようになるだけでなく、各母音の発声もよくなりますので、ぜひ皆さんも試してみてください。

 

次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

 

 

NYで拍手喝采をもらった理由

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私は19歳の頃、ニューヨークでゴスペルシンガーの黒人の先生にジャズを習っていました。

レッスン中に曲のある箇所になると、先生が毎回ピアノを弾く手を止めて首をひねっていました。

「もう一度歌って」と言われたので歌ってみましたが、やはり先生は止まって、「どうもここだけ不自然なのよね」と言いました。

あなたこの単語の意味分かってる? とそのフレーズの中の単語を一つ抜き出して私に聞きました。

私はその時、実はその単語だけ意味が分かっていなくて、分からない、と言いました。

すると先生は、「分からないならどうして調べてこないの。分からない単語が一つでもあるんだったら、その曲を歌ってはダメ」と私に言いました。

先生の言うとおり、単語の意味を理解していなくて歌を歌おうとするなんて、今考えるとなんて浅はかだったんだろうと思います。

英語の歌を練習している人で、実はそんな人が多いのではないでしょうか。

英単語をただの音として捉え、雰囲気だけで歌う、これではいくら発音を練習してもボイストレーニングを訓練しても、いい歌は歌えません。その時の私のように、どこか薄っぺらい形だけの歌になってしまいます。

意味も理解せずなんとなく歌っていると、ネイティブの人には伝わってしまうんですね。音楽のプロでなくても、日本に住んでいるアメリカ人の人が、「日本人のシンガーが英語の歌を歌っているのを聞くと、歌詞の意味を理解していないのがよく分かる」と言っているのを聞いたことがあります。

それ以来、もし分からない単語が出てきたら歌う前に調べるようにしていました。ところが、同じニューヨークでミュージカルの歌の先生にも習っていたのですが、ある曲を歌っていたとき、その先生がまた「しっくりこない」といって何度も私に同じ箇所を歌わせました。

曲の中には「Little snip」という歌詞があり、「snipの単語の意味が分かる?」と聞かれたので、「分かってます、“小さな切れ端”という意味ですよね」と答えました。

その曲は母親が子供をあやしている最中に歌われるミュージカルの歌だったのですが、母親が自分の子供を、まるで小さな紙の切れ端のように小さな小さな子よ、と愛しく歌っている場面でした。

「英語は君の母国語じゃないから、snipという言葉をあまり使ったことがないんじゃないか。君の国の言葉で”sad”と言ってごらん」

と言われたので、私は日本語で「悲しい」と言いました。すると先生は、ほら!と叫びました。

「君が自分の国の言葉で“悲しい”と言った瞬間、君の顔が悲しそうに見えたんだ。言い慣れている言葉だと、そうやって表情に出るんだよ。英語でもsadという言葉は何度も使っているだろうから慣れているかもしれないけど、snipという単語には慣れていない、だから不自然に聞こえるんだ。慣れるように何度も使ってごらん」

と先生は言い、また「19歳の君には母親が小さい子供を小さな紙切れに例える気持ちが分からないだろうから、自分の親戚でも友達の子供でもいいので、小さい子を見たときに愛おしいと思う気持ちに浸りながらこの箇所を歌うように」、とも言いました。

その日から私は机の上に紙の小さな切れ端を実際に並べて「snip」と何度も口にしたり、町でも小さな子供を見ると「snip」とつぶやいたりしていました。

その頃私はニューヨークのダンススタジオで毎週歌のワークショップを受けていました。100人くらいの参加者の前で歌い、先生や参加者たちに歌った後に批評されるというワークショップだったのですが、素晴らしい歌を歌った人には大きな拍手や歓声が上がります。そうでない場合はもちろん社交辞令程度の拍手しかもらえません。そして参加者のコメントもかなり厳しいものでした。

私はちょうど先ほどのミュージカルの歌を毎週歌っていたのですが、なかなか拍手喝采にはたどり着けず、「Makiは声はいいんだけど、歌の内容が伝わってこないんだよね」と皆にいつも同じことを言われていました。

それが、「snip」の練習や、歌詞を一から見直すこと、時には自分の母親のことを思い浮かべて泣きながら歌うという過酷な練習を毎日2ヶ月間続け、ある日ワークショップで同じ歌を歌い終わると、割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こりました。

「You’re done (君はやり遂げたよ)」という言葉や、「一つ一つの単語に至るまで内容が伝わってきて胸を打たれた」という感想を言われ、ワークショップの先生が「Makiの歌に意義がある人はいますか?」と聞くと参加者全員が「No」と答えてくれました。

自分の歌がなぜ伝わらないのか悩みながら練習を続けていたので、ワークショップで始めての拍手喝采をもらって本当に嬉しかったことを覚えています。

皆さんも、英語の歌詞で分からない単語が出てきたら、きちんと調べるようにしてください。日本人の観客には意味が分からなくても、歌っている人がその曲にどれだけ入り込んでいるかというのは如実に伝わります。

そして一つ一つ言葉を大事にして、気持ちを込めながら歌いましょう。やはりここでも「何度も繰り返し練習する」ということが大切ですね。

 

次回の更新もお楽しみに!

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歌詞は覚えるものではない

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歌詞がなかなか覚えられない……という生徒さんの声をよく耳にします。

どうやったら歌詞を覚えられるんですか? という質問もされたことがあります。

残念ながら歌詞を覚えるコツというものはなく、覚えられないのは単純に歌う回数が少なすぎるからです。

歌詞は覚えようとするものではなく、何度も曲を聴きこんで、こう歌おうかとかああ歌おうかといろいろやっているうちに、自然に体に刻み込まれるものなのです。

夢中になって歌っているうちに、歌詞カードなんて必要なくなってくるはずです。

私の場合でも、何度も何度も自分の歌を録音したり聞きなおしたりしてきた曲は、何年経っても歌詞を覚えています。そもそも歌詞を覚えようとした記憶がありません。

逆にプロになってから、仕事で短期間のうちにたくさんの曲を覚えないといけないこともあり、そういう時になるべく早く歌詞を覚えようと思い一生懸命暗記しようとしたことがありますが、全く頭に入ってきません。結局は歌い込むしかないのです。

今まで日本語の歌を歌ってきた人は、英語の歌詞がなかなか入ってこないかもしれませんが、繰り返し歌う度に英語のフィーリングをつかんで来ると思います。違う曲でも同じようなリエゾンやフレーズが必ず出てきますから、いろいろな曲に挑戦していくごとに覚えも早くなってくるでしょう。

もちろん、若い方が断然歌詞を記憶するのも早いです。若い頃に歌いこんだ曲は年を取っても忘れないから、30になる前に多くの歌を歌って詰め込んでおくように、と若い頃に言われた覚えがあります。

年輩の方でも諦めずに繰り返し歌ってみましょう。いくつかのパートに分けて、パートごとに繰り返し練習したり、1行だけを何度もループして歌うのもいいですね。

また、歌詞の意味を理解することも非常に大事です。単語やフレーズの意味をきちんと理解して、歌詞のストーリーを把握することで自動的に覚えやすくなるはずです。

歌い方、歌詞の発音、声の出し方や伸ばし方、強弱のつけ方、感情の込め方を繰り返し研究して練習し、歌詞の意味や話の流れなど、いろんな角度から深く一曲に没頭してみましょう。気がついたら歌詞を見ずに最初から最後までスラスラと歌えていた、と驚くはずです。

 

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鏡より録音よりビデオが有効

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歌を練習されている皆さんは、練習中に自分の姿を鏡で見ていますか?

もし鏡なんて使わない、と言う人は今すぐ全身鏡を自宅用に購入しましょう。自分の姿を見ずに練習をするのは問答無用です。口の形や姿勢、自分の動きなど、自分でしっかり確認することが大切です。

レッスンを受けている方は、レッスンの内容をMP3レコーダーやiPhoneに録音していますか?

していないという人はレッスン時間を無駄に費やしています。レッスン中に習得できたと思っても人の記憶はあいまいなものです。後から自分の声を聴くこともとても大切です。レッスン中に先生に注意されたことが納得いかなかったり、なぜ褒められたのか分からなかったりしても、後から聞きなおすと自分で気づくことがあるはずです。レッスンを最初から最後まで録音して、次回のレッスンまでに繰り返し聞いて練習するようにしましょう。

レッスン中だけでなく、自分で練習している最中でも録音して、自分の声を聴き直しましょう。

 

さて、鏡より録音することより有効な方法があります。それはビデオに撮ることです。

もちろん鏡を使っても自分の姿を確認することはできますが、歌に夢中になっている時は酔いしれていることもあるでしょうから(笑)、意外と気づかないことが多いものです。録音しても、自分がどういう口の開け方でどういう姿勢をしている時にこの声が出たのか、どんな動きで歌っているかまでは分かりませんよね。

ビデオカメラを持っていなくても、今ではほとんどの携帯電話にビデオ機能がついていますよね。それでも十分です。

自分の歌う姿を撮ったら、冷静になってそれこそ観客になったつもりで厳しく見てみましょう。

歌っている最中は結構いい感じだと思っていても、ビデオの中の自分を見て愕然とする人も多いと思います。

背中は曲がってるわ、リズムの取り方はおかしいわ、腕も変な風に動いてるわ、目はきょろきょろと変なところを向いてるわ、このままステージに立っていたら恥ずかしい目にあっていた、と思うほどショックを受けるかもしれません。

真正面からだけでなく、横からも撮ってみましょう。正面から見ると気づかなかったのに、横から見たら顎が突き出ていたり、出っ尻になっているかもしれません。

鏡や録音だけでは気づかなかったことがたくさん出てくるでしょう。

自分の声や姿を見たり聴いたりするだけではなく、合間にプロのミュージシャンや憧れのアーティストの歌を聴いたりビデオを見て、自分と比べてみるのもいい刺激になりますね。

私のレッスンでもビデオを録画して生徒さんに毎回お渡していますが、私と生徒さんの姿が並んで映っているので、とても分かりやすいと好評です。

知り合いのミュージシャンの方も、プロになってからも毎回自分の演奏を録音しているそうですが、こんなことを言っていました。「ライブ録音はすぐには聴かない。必ず一日おいてから聴いてみる」

一日おいて冷静になってから聴いたほうが、いろんなことが見えてくるからだそうです。

私もその意見に賛成です。演奏直後はまだ酔いが残っていますから(笑)、あらを見つけるより「この部分がサイコ~」と自画自賛に走ってしまいがちです。

ただ練習中は録音・録画直後に見たり聴いたりした方がいいと思います。私の場合は、録画した直後も見て、時間が経ってからも時々見直すようにしています。その時その時で気づくことが違ってくるからです。

一ヶ月も経てば同じビデオを見ても、「自分サイコー」から「自分てこんなに下手だったのか、やばいな・・・」に変わるかもしれません。

反対に、半年前と今の自分のビデオを見比べて、「ビデオを見るまで気がつかなかったけど、少しは上達したんだな」と気づいて、励みになることもあるでしょう。

 

次回の更新もお楽しみに!

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自分の体を根本から見直そう

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歌は体が基本です。

シンガーにとっては、自分の体が楽器なのです。

いくら喉のケアをしたり腹筋だけ頑張ったところで、体全体のケアを怠っていてはいい音を奏でることはできません。

ボイストレーニングの生徒さんたちに「真っ直ぐに立ってください」と言ってみても、真っ直ぐ立つという単純なことができない人がかなり多いんです。背中が曲がっていたり、お腹が突き出ていたり、うつむき加減だったり、下半身が歪んでいたり。

特に最近は仕事でもプライベートでもパソコンを使うことが多いでしょうから、座りっぱなしや下向きの姿勢が長すぎて体そのものが歪んでいるのだと思います。

体が歪んでいる人たちはやはり声がでにくい印象があります。ギターだってボディが歪んでいたら音質も変わってしまいますよね。

私のレッスンでは歌う前にストレッチを行う(特に凝りのひどい人は毎回)ことがありますが、生徒さんの中には普段車通勤でまったく運動をしていなく、このレッスンのストレッチだけが唯一の運動と言っている方もいました。

体の凝りも発声によくありません。ピアノの鍵盤が硬くなって動かないようなものです。

生徒さんの中で「歯を見せるように口を大きく開けて」と言ってもなかなか開けられない方がいて、ある日打ち明けられたのが、

「自分は小さい頃から歯並びの悪さがコンプレックスで、いつも歯を見せずに笑うように心がけていました。それが癖になってしまって、どう口を開けていいのか分からないんです」とのこと。

小さい頃から大きな口を開けないようにしていたので、口の周りの筋肉も発達していないのでしょう。

歯を見せたっておかしなことなんて何もない、八重歯が素敵なチャームポイントだし、そんなことを気にするせいでせっかくあなたの持っているいい声が出ないのはもったいない、と励まし、少しずつ口を開けることを覚えていってもらいました。

またその生徒さんは真っ直ぐ立つのも難しく、レッスンの度に指導してもなかなかよくならないので、本人も悩んで整体に行かれました。すると上半身の骨がかなり曲がっていることが判明し、しばらく通院するように先生に言われたそうです。

「レッスンのおかげで体の歪みを発見できて本当によかったです。ありがとうございました」

とお礼を言って頂きました。

シンガーを目指している方、ボイストレーニングをされている方は是非、普段の姿勢や自分の体を根本から見直してください。姿勢を正したりやストレッチをするなど、自分ができることから初めて習慣にしていきましょう。

 

次回の更新もお楽しみに!

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高音で歌えるようになりたい!⑤

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今日は、先日書いた「高音で歌えるようになりたい!④」の続きです。

それではいよいよ高音を強くする実践方を紹介していきましょう。

今日はまず口の開け方から書いていきます。

歌うときは口を大きく開ける、というのは基本中の基本ですね。口角(唇の両端)を引き上げることは英語の発音にも必要だとこのブログにも書きました。

口と言うのはいわば声の出口です。この出口が閉まっていては、いくら腹筋を使っても呼吸を鍛えても、声がうまく響いてくれません。一度口を小さくすぼめた状態で、しっかりとお腹に力をこめて裏って見てみてください。声がもごもごとこもったように聞こえるでしょう。同じくらいの力をこめて、今度は口を思い切り開けて歌ってみてください。それだけで声が開放されて、明るく響くのを感じられると思います。

ただ、ボイストレーニングの時に意識して欲しいのは、口の表面だけではありません。口の中、そして奥の方を大きく開けることがとても重要です。

この口の中や奥というのは「硬口蓋」、「軟口蓋」と言われる部分です。

「硬口蓋」は口の中の上の方、上の歯の裏側の歯茎の付け根から数センチ奥に入った、風邪を引いた時にかゆくなるあたりですね。「軟口蓋」はそのもう少し奥の柔らかい辺りです。

この部分を自然に開けられるようになるにまで、多少時間がかかると思います。普段この部分が上がるのはあくびをしている時くらいしかないからです。実際にあくびをした時に口の中を意識してみると、口の奥の部分がぐっと上に持ち上がっているのが分かると思います。

息を吸う時に、この部分をぐっと上げる練習をしてみてください。そして、歌を歌う時にも、息継ぎする度に持ち上げるようにするのです。

一度上げてみても、歌っているうちに最初は落ちてくると思います。ですから息継ぎをする時に再度上げるのです。声を出している最中に上げることはできませんから、声を出す前に上げることが大切です。

最初から声の通る人というのはこの部分が自然に上がっている人が多いです。逆に出にくい人というのはこの部分が下がって声の出口がふさがっているので、声が喉に摩擦するように響いています。

自分自身のことで言うと、私は裏声が最初から強いほうでした。裏声を出す時はこの部分が開くような喉のつくりなんだと思います。クラシックの声楽から歌を始めたのですが、トレーニングで更にこの部分を大きく上げるように鍛えられたので、裏声が非常に強いのです。

ところが地声はもともと貧弱で、地声で歌う時や話す時、いわゆるチェストボイスを使うは口の奥がふさがっていて声がうまく通りませんでした。そこで地声で歌うときにもこの部分を意識するようにすると、少しずつ地声がふくよかになり歌に使える声になっていきました。

地声や低い声で歌う時もこの部分を意識して上げることが大切ですが、裏声を出す時には更に大きく開ける意識をもつようにしてください。発声練習をする時、徐々に音程を高くして裏声に変わる瞬間に、ぐいっと開けなおすつもりで声を出すのです。

基本的には、裏声が地声より弱く不安定な人が多いですから、出にくい声を出すためにこの部分をしっかり開けるようにしましょう。

 

次回の更新もお楽しみに!

高音で歌えるようになりたい!④

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今日は、先日書いた「高音で歌えるようになりたい!③」の続きです。

前回は声の種類をいくつか紹介しましたが、今日はさらに違う声の種類を紹介しましょう。

 

ファルセット

いわゆる「裏声」です。ヘッドボイスで裏声に入った時よりも、声帯を大きく開いて響かせるので、声も大きくビブラートします。ヘッドボイスの裏声は声帯を閉じた状態で出すので、締まりのある固めの裏声となります。

 

レジットボイス

これは日本ではなじみのない呼び方かもしれませんが、ミュージカルで使われる歌声です。「サウンドオブミュージック」のジュリー・アンドリュースのようなクラシカルな歌声がこのレジットボイス(Legit Voice)です。

 

ベルトボイス

こちらもミュージカルの歌声です。レジットボイスとは違い、張りのある地声の歌唱法です。「キャバレー」のライザミネリのような力強い歌声がベルトボイスです。最近のミュージカルではレジットよりもベルトが多用されます。

 

次回は裏声を強くする実践法を紹介します。

次回の更新もお楽しみに!

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高音で歌えるようになりたい!③

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今日は、先日書いた「高音で歌えるようになりたい!②」の続きです。

生まれ持っての声域はボイストレーニングをしてもあまり変わらず、もともと持っている声で出にくい音域を鍛えることが高い声で歌えるようになる秘訣、というお話を②の記事で書きました。

具体的な方法を紹介する前に、声の種類についてお話しましょう。

地声や裏声と言っても様々なタイプの声があり、音楽のジャンルや歌い方、それに先生によっても分け方が曖昧ですが、一般的によく使われている種類をご紹介します。

まず最もポピュラーなのがこの3種類です。

<チェストボイス ・ ミドルボイス ・ ヘッドボイス>

チェストボイスというのは文字通り胸の辺り(実際には少し胸の上の方)に共鳴する声です。話し声がチェストボイスに近いと言われています(高い裏声で話す方は違いますが)。話している時や低い音域で歌っている時に胸の上の辺りに手を置いてみると、振動しているのが分かると思います。

ミドルボイスはチェストボイスより高い音域で、顔の真ん中から下に共鳴する声です。ボイストレーニングでは鼻に響かせる発声を行いますが、鼻に響かせて出やすい音域はこのミドルトボイスに入ります。軽くハミングをしながら指で軽く鼻の小鼻のあたりに触れてみると、小鼻が振動しているのが分かると思います。

ヘッドボイスはミドルボイスの更に高い音域で、文字通り頭の方に共鳴する声です。女性だとこの辺りの音域で裏声に移行する方が多いようです。

 

ボイストレーナーの中には、ミックスボイスは地声と裏声のミックスでヘッドボイスは強めの裏声、と言う方もいますが、私はそのようには解釈していません。ヘッドあたりの音域で地声を出せる人もいれば、私のように曲によってチェストの音域で裏声を使うシンガーもいるからです。音域でチェスト・ミドル・ヘッドを分ける先生もいますが、私はあくまで自分の体に共鳴している音域を自分自身で感じることが必要だと思っています。これはある程度のボイストレーニングの経験が必要になります。

ボイストレーニングではいわゆる「イメージトレーニング」を多用します。ボイストレーニングを習っている人なら「お腹から声を出して」とか、「頭のてっぺんから声を出して」という表現を聞いたことがありますよね。

実際はお腹や頭のてっぺんから声が出るわけではありません。音が出るのはあくまで声帯から、それが体全体に共鳴します。

「お腹から声を出す」とは、お腹から声が出ているつもりでしっかりお腹に力を入れて歌う、「頭のてっぺんから声を出す」とは、声帯から出た音を頭のてっぺんに送って遠くへ声を飛ばすように歌う、というあくまで比喩なのですね。

でもイメージを強く持つと体というのは不思議なもので、だんだんそんな声に近づいてきます。

自分の声が胸に響いている時はチェストボイスの音域ですので、胸の振動を大きくして声を響かせるようなイメージで練習します。鼻の振動も同じです。

頭の振動は分かりにくいので、ミドルから音を高くして鼻の振動が少なくなってきたらヘッドボイスに移動する頃なので、今度はおでこや頭のてっぺんを意識してこの辺で声が響いている、とイメージします。

そうすると声がだんだん自分の狙ったところへ集まるようになり、抜けのいい声になってきます。

 

次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami