Pearl Jam “Jeremy”

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最近公私ともに忙しくしており、ブログを4ヶ月以上もほったらかしにしてしまいました。

今日からまたいろいろと書きたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

 

さて今日は、私の年代の方々には懐かしの名曲であるに違いない、ロックバンドPearl Jamの「Jeremy」の歌詞と、日本語に訳したものをご紹介したいと思います。

なぜ急にこの曲なのかというと、数日前この曲のメロディーが突然頭の中を流れ出して止まらなくなり、20年以上も聴いていなかったのに一体なんなのかと気になっていました。それから久しぶりにYoutubeでこの曲のPVを見たところ、あまりの懐かしさと蘇る衝撃でここ数日私の中でヘビーローテーションになっているのです。

ten

「Jeremy」が収録されたPearl Jamのファーストアルバム「Ten」

 

この「Jeremy」という曲は、アメリカで実際に起きた事件の記事を見た直後に、ボーカリストのEddie Vedderが感化されて詞を書き、メンバー同士でセッションをしながら作り上げた曲です。その事件は、Jeremyという同名の少年が学校のクラス中にみんなの前で拳銃自殺をするという痛ましいものだったのですが、Eddie自身にも学生時代に学校で拳銃自殺をした友人がいたこと、Jeremyがふさぎがちで両親が離婚でもめていたこと、Eddieの家庭環境も複雑でおとなしい少年だったことなど、シンクロする様々な事柄がEddieを駆り立てたようです。

PVはその事件を元にコンセプチュアルに作られていて、Mark Pellington監督による映像美、Jeremy役を演じる少年の素晴らしい演技、Eddieの鬼気迫るパフォーマンス、そして衝撃のラストシーンと、最初から最後まで目が離せません。

Eddie自身、「この曲を歌うときはJeremyのことを想っている」とインタビューで語っているように、何かに憑かれているようにさえ見えます。映像・楽曲共に本当に素晴らしく、20年以上経った今でも色あせないマスターピースです。

実は別のフォトグラファーが実費で作ったPVがあるのですがボツにされ、MarkによるPVもラストシーンが変更され、Eddieの歌詞にある放送禁止Fワードもカットされ、など色々といわくつきの作品ですが、こちらご覧下さい。

YouTube Preview Image

それではEddie入魂の問題作、Jeremyの歌詞をどうぞ。

 

Jeremy

At home

Drawing pictures

Of mountain tops

With him on top

Lemon yellow sun

Arms raised in a V (in a Vは「Vの形で」→「Vの形で両腕を挙げている」)

Dead lay in pools of maroon below (dead「死人」、maroon「えび茶色の」)

家で 絵を描いている

山の頂上の絵を

レモン色をした太陽と、

てっぺんには 両腕をVの字に掲げた彼の姿

その下のプールは赤茶色に染まり 死人が横たわっている

Daddy didn’t give attention

Oh, to the fact that mommy didn’t care

King Jeremy the wicked (wickedは形容詞「邪悪な」→the+形容詞=名詞)

Oh, ruled his world (ruleで「支配する」)

パパは注意を払わなかった

ママが気にもとめていなかったことを

邪悪な王、ジェレミーは自分の世界を支配した

Jeremy spoke in class today (speakは「発言する」というニュアンスを含む)

Jeremy spoke in class today

ジェレミーは今日、教室で口を聞いた

Clearly I remember

Pickin’ on the boy (pick onで「いじめる」)

Seemed a harmless little fuck (fuckは「ひどいこと」、harmless littleをつけて「無邪気なちょっとしたひどいこと」ここではいじめのことを差す、)

はっきりと覚えている

一人の少年をいじめるなんて

たいした事のない悪戯のように思えた

But we unleashed a lion (unleash「解き放つ」)

Gnashed his teeth (gnash(発音注意・ナッシュ)「(歯を)きしませる」)

And bit the recessed lady’s breast  (recessed 「へこんだ」)

でも俺たちは 解き放ってしまったんだ

牙をむき、女のくぼんだ胸元に噛み付いたライオンを

How could I forget

He hit me with a surprise left (突然左にパンチを食らったことを表現している)

My jaw left hurting

Dropped wide open

Just like the day

Like the day I heard

どうしたら忘れられるだろう

あいつは急に 俺を左から殴った

左の顎が痛み、ぽっかりと口を開けたままだった

ちょうどあの日のように

ちょうど俺が聞いたあの日のように

Daddy didn’t give affection (affection 「愛情」)

And the boy was something mommy wouldn’t wear

King Jeremy the wicked

Ruled his world

パパは愛情を与えなかった

ママも少年を 着もしない洋服みたいに扱った

邪悪な王、ジェレミーは自分の世界を支配した

Jeremy spoke in class today

Jeremy spoke in class today

ジェレミーは今日、教室で口を聞いた

Try to forget this,

Try to erase this,

From the blackboard

忘れようとしている

消し去ろうとしている、黒板から

Jeremy spoke in class today

Jeremy spoke in class today

ジェレミーは今日、教室で口を聞いた

 

 

ここ数日、この曲が収録されたファーストアルバム「Ten」を繰り返し聴いています。未だに根強い人気を誇り、成熟したPearl Jamの音楽も素敵ですが、私はやっぱりこの頃の緊迫した彼らの世界観に引き込まれずにはいられません。

次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

アナと雪の女王(愛さえあれば)

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Fixer_Upper_(9)

今日は、アナと雪の女王より、ジャズっぽいゴスペル風の「fixer-upper」(ボロ物件、日本語訳では「愛されあれば」)をご紹介します。(前回のLet it goの記事はこちらから

この曲はオリジナルの英語歌詞だとfixer, upper, clumpy grumpy, dear, reindeer, など韻をたくさん踏んでいてとてもリズミカル、歌うのが楽しくなる曲です。

この曲の日本語訳でも、「トナカイの愛情は異常」といったフレーズのように軽快な韻を踏んだ和訳になっていますが、この機会に是非オリジナルの英語歌詞を口ずさんでこの曲の面白さを再発見してみて下さい。

 

 

Fixer-Upper
From “Frozen” Music and Lyrics by Kristen Anderson-lopez and Robert lopez

What’s the issue, dear? Why are you holing back from such a man?

Is it the clumpy way he walks?
Or the grumpy way he talks?
Or the pear-shaped, square-shaped weirdness of his feet?
And though we know he washes well, he always ends up sorta smelly
But you’ll never meet a fella who’s as sensitive and sweet

So he’s a bit of a fixer upper
So he’s got a few flaws
Like His peculiar brain, dear, with his thing for the reindeer
That’s a little outside of nature’s laws

So he’s a bit of a fixer upper, but this we’re certain of
You can fix this fixer upper up with a little bit of love

Is it the way that he runs scared?
Or that he’s socially impaired?
Or that he only likes to tinkle in the woods?
Are you holding back your fondness
Due to his unmanly blondeness?
Or the way he covers up that he’s the honest goods?

He’s just a bit of a fixer upper
He’s got a couple of bugs
His isolation is confirmation
Of his desperation for healing hugs

So he’s a bit of a fixer upper
But we know what to do
The way to fix up this fixer upper
Is to fix him up with you

So she’s a bit of a fixer upper
That’s a minor thing
Her quote engagement is a flex arrangement
And by the way I don’t see no ring

So she’s a bit of a fixer upper
Her brain’s a bit betwixt
Get the fiance out of the way
And the whole thing will be fixed

We are not saying you can change him
‘Cause people don’t really change
We’re only saying that love’s a force that’s powerful and strange
People make bad choices if they’re mad or scared or stressed
But throw a little love their way, and you’ll bring out their best
True love brings out the best

Everyone’s a bit of a fixer upper
That’s what it’s all about
Father, sister, brother
We need each other
To raise us up and round us out

Everyone’s a bit of a fixer upper
But when push comes to shove
The only fixer upper fixer
That can fix a fixer upper is
True
True
True
True
Love

 

 

holing back from  ~から感情などを抑える、~をためらう

clumpy  こんもりした、塊の多い
grumpy 気難しい、不機嫌な
weirdness 気味悪さ、不思議
ends up ~におわる、最後には~することになる

ex. She ended up in hospital.彼女は最後には入院するはめになった。

sorta smelly =sort of 少し、ちょっと (類語でkind of)
fixer upper 修理が必要な家⇒ここでは欠点がある、完璧ではない の意味
flaw 不備、欠陥
peculiar 変な、一風変わった

reindeer トナカイ
socially impaired 社会とうまくやっていけないimpair 損なう、悪くする
tinkle おしっこをする
unmanly blondeness 男らしくない金髪
honest goods 正直な本物の男 (goodsは資質、力量を持つ人)

ex.He is the goods. 彼は本物だ、半端じゃないよ

minor thing たいしたことじゃない minor 小さな、重要でない
her quote engagement 彼女の言う婚約(quote 引用)

flex arrangement 変更できる約束 flex 曲げる、動かす

betwixt( and between) どっちつかずの
when push comes to shove=when it comes to the push いざとなれば

 
英語版動画はこちら

 

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日本語訳動画はこちら

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では次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

 

コメディは最強のリスニング強化ツール②

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先日の記事で、私がリスニングを強化できたのはコメディのラジオ番組のおかげだったと書きました。

最近ではインターネットで世界中のラジオを聴くことができますよね。iPhoneでもいろんな国の番組を聴けるアプリがあります。

おすすめは私が時々使っている”tunein”というアプリです。

tunein

 tunein

このアプリではジャンル別にチャンネルを選ぶことができ、トークというジャンルの中からコメディ専門のチャンネルを選ぶことができます。通勤通学途中などにヘッドホンで聞いてみてはいかがでしょうか。3Gで聞くとかなり音質が悪くて聞き取りにくいので、余計にリスニングの勉強になると思います。

また、アメリカで著名なコメディアンのStand-up comedyが映画になったものがあるのですが、これもかなりおすすめです。メキシコ系アメリカ人コメディアン3人による「The Three Amigos」という映画です。

(同名のまったく違う映画がありますのでご注意ください)

the_three_amigos

 

 The Three Amigos

かなりブラックなネタや下ネタも満載ですが、私は二人目のPablo Franciscoというコメディアンがめちゃくちゃ好きで、何回も繰り返し見ています。

彼は歌もダンスもうまくてヒューマンビートボックスもできる芸達者なコメディアンで、ポップスターをネタにヒット曲の替え歌を作り、歌って踊りながら笑わせくれます。

それでは最後に、「The Three Amigos」よりPabloのパフォーマンス映像をどうぞ。

YouTube Preview Image

 

ぜひ皆さんも、アメリカンジョークで笑い転げながら英語のリスニング力をアップしてみてください。

 

 

次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

 

コメディは最強のリスニング強化ツール①

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先日Stand-up comedyを観に行ってきました。

Stand-up comedyとは、コメディアンが一人でステージの上に立ち面白い話のネタを披露するというシンプルなショウです。

Stand-up comedyはテレビや映画で観ていたのですが、実際にショウを観に行ったのはこれが初めてでした。

この日出演していたのはカナダ人のPaul Myrehaugと、アメリカ人のDwayne Perkinsで、二人ともコメディアンとして常に世界中でツアーをしている有名な人たちです。

      

 

paul myrehaug           Dwayne Perkins

Paul Myrehaug                           Dwayne Perkins

小気味よいテンポで次々とおもしろおかしい話を披露し、時に観客に話しかけてお客さんをネタにしながら二人とも1時間の間たっぷりと笑わせてくれました。

私は今でこそこういったコメディを楽しめるようになりましたが、アメリカから帰って来た20歳の頃は英語のコメディの内容をほとんど理解することができませんでした。ネイティブの人たちと友達になるほど英語が上達したにもかかわらず、一緒にコメディの番組などを見ても楽しめずに、つまらない思いをしていました。

 

コメディでは様々なスラングや駄洒落などもたくさん出てきますし、コメディアンの人たちもものすごい早口で話します。滑舌も人によってとても特徴的で、それも出身国や地方によって訛りがありますから、これを聞き取るにはかなりのリスニングスキルが必要になってきます。

(日本の芸人さんたちも皆それぞれ変わった面白い話し方をしますよね。特に大阪弁なんかだと日本語を勉強している外国人の人たちが理解するのは大変だと思います。)

そこで、コメディを理解できるようになりたいと思った20歳の私は、一人の時にラジオでコメディの番組を聴くようになりました。

最初はたったの2~3割しか理解できませんでしたが、それでも理解できた時に内容が面白くてたまらないので、割と苦なく続けることができました。それも毎日ではなく気が向いた時だけ、家事をしながら何となく聞いてみたり、集中して耳を傾けてみたりといった感じでした。

すると半年ほどたったある日のこと、またいつものようにコメディのラジオを聴いていると、一人のコメディアンのショーの内容が最初から最後まで完全に理解でき、大笑いしている自分に気がつきました。その時一つ一つの単語がまるで流れるように自然に耳に入って来たのを覚えています。

そして、コメディのような難しいリスニングに挑戦していたので、それ以来ほかの番組(ニュースやドラマなど)を聞き取るのがずいぶん楽になり、急にリスニング能力がついたことを実感したのです。

英語の勉強をあきらめてしまう人を周りで見ていると、大体パターンがあるように思います。

1.日常生活で今までほとんど英語のリスニングをしていないのに、突然高度なニュース番組や映画などに挑戦して、まったく聞きとれないと落ち込んでしまう

2.そこから必死になって急激に英語を勉強する

3.あまりにもやることがたくさんがありすぎて、自分には無理だと諦めてしまう

4.しばらくしてまた英語が必要だと気づき、以前諦めてから全く英語のリスニングをしていないのに、突然高度なネイティブとの日常会話に飛び込んでしまい、まったく聞きとれないと落ち込んでしまう

以下、2に戻り続く

という人が、家族にも友人にも生徒さんにもたくさんいます。

リスニングを伸ばすにはかなりの時間を要しますので、勉強すると構えずに、私が昔やっていたように、遊びのつもりでコメディを聞くことを日常に取り入れるのも一つの手かもしれません。

次回は、私のおすすめのインターネットラジオや、コメディの映画などを紹介しますね。

 

次回の更新もお楽しみに!

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歌詞をはっきり聴かせる方法(子音編②)

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先日、歌詞をはっきり聴かせる方法(子音編①)という記事を書きましたが、今日はその続きです。

バイブレーションサウンド以外にも、長く発音しないといけない子音が英語にはたくさんあります。

まず、比較的やりやすいのはSのサウンドです

前の記事でも書いたカーペンターズの「Yesterday Once More」のサビにある「Every Sha la la la」というところですが、このshaという音もさらっと歌わないで、

SSSSSSSha  la la la~

とSの部分(シュ~っという息の音)をしっかりと発音しないといけないわけです。

それからそのあとのLの音もそうです。

SSSSSSSha llllla llllla llllla ~

という感じで文字で書くと非常に分かりづらいですが(笑)、舌を歯につけたまま長めに発音しないといけないのです。

FやTHの澄んだ音もそうで、舌を歯や唇につけたままのポジションで長めに発声します(この音も、フーっという息やスーっという息の音が出てくる状態ですね)。

あと意外なのはNなどもそうです。

Nは日本語の「な行」と同じだと思って発音するととても浅い音になります。Nで終わる単語(can an など)の音は日本語の「ん」と同じ発音ではありません。正しいNのポジションに舌を付けてからやはりそのまま長く発音するのです。

これらの子音の音は何度説明してもできない生徒さんが多いです。頭では理解できているようですが、なかなか思っていることと実演することがつながらないようです。やり方としてはただ長くするだけなので簡単なはずなのですが、自分でやっているつもりでもうまく響いていないのです。

そこでレッスンの時はわざと短い見本や間違った見本を見せた後に正しい見本を見せ、それを何度も繰り返して生徒さんが実際にできるようになるまで、しつこく練習してもらいます。

一度できるようになった後も、気を抜くとまた癖が出てしまいますから何度も修正が必要です。

私があまりに何度も同じ箇所を指摘するので、生徒さんの中には「また同じこと言われた、悔しい~」とか、「先生しつこいな・細かいな~」と思ってらっしゃる方もいるかもしれませんが、これは私からの愛だと思って受け止めて下さい(笑)。

一度覚えたと思っても発音というのはそんなに簡単に身に付くものではありません。感覚で覚えたことがしっかりと自分の癖になるまで、根気よく練習を続けましょう。

 

次回の更新をお楽しみに!

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歌詞をはっきり聴かせる方法(子音編①)

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先日、歌詞をはっきり聴かせる方法(母音編)という記事を書きました。

この記事に書いたように、母音をしっかり美しく響かせられるようになったら、次は子音の練習をしてみましょう。

日本語でも英語でも、話す時の発音のまま歌ってしまうともごもごして何を歌っているのかとても聴き取りにくい、と書きましたが、これは子音も同じでやはり強調して歌わなければいけません。

ですが全ての子音を強調するというわけではありません。

音によって強いもの、そうでもないものがあります。

またメロディーやテンポ、単語を強調したい場所とそうでない場所によっても子音の強さが変わってきますので、様々な曲をよく聴き比べることが大切です。

それから、「強調する」という言葉をそのまま鵜呑みにしてしまうと若干御幣があります。

子音を強調して聴かせるためには、実際には「強く」発音するのではなく「長く」発音する、というテクニックが必要になってきます。

これを踏まえたうえで、まずは英語の方から説明していきましょう。

 

日本人が気をつけないといけない子音に「バイブレーションサウンド」というものがあります。

V、THの濁音、Zなど唇、舌、歯などを使ってブルブルと細かく振動するサウンドのことです。

初心者の方が英語を歌ったり英会話をするとまったくと言っていいほどこのバイブレーションサウンドができていません。

舌を噛む、唇を噛むなど学校の英語の授業で習ったことをそのままやってもこのバイブレーションサウンドをうまく響かせることはできません。ただ噛むだけではなく噛んだ状態で響く音をそのまま少し長めに発音しないといけないのです。

バイブレーションができていない状態で強く発音しても、不自然な音になってしまうだけです。

例えばカーペンターズの「Yesterday Once more」と言う曲のサビで

「Every sha la la la」というくだりがありますが、

Everyという単語を発音する時、

「エー ヴリー」ではなく、「エー ヴヴヴヴヴリー」

とVのバイブレーションサウンドを自分が思っているよりも長く発音しなければいけません。

そうしないと、Everyという単語がEberyというような音に聴こえてしまうのです。

これが短いまま単純に強く発音してしまうと、

「エー ヴッ リー」と、Vの部分で急に力が入ったような不自然な歌い方になってしまい、しかもVの音に聞こえないのでますます何の単語か分からなくなってしまいます。

言葉ではなかなか説明しがたいですが、英語の歌を聴くとき、また英語の会話を聞く時はこのバイブレーションサウンドによく耳を傾けるようにしてみてください。

歌でゆっくり練習することで普段の会話でも使いこなせるようになっていくでしょう。

次回は別の子音についても説明していきます。

次回の更新もお楽しみに!

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Indianって誰のこと?

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先日生徒さんと英語で話をしていた時のこと。

彼女が「Indian」の話をしているのでずっと「インド人」について話をしているのかと勝手に思っていたら、話の内容がどんどんずれてきて、ようやく彼女が「インディアン(アメリカ先住民)」ついて話しているのだと気づきました。

英語で「Indian」というと「インド人」という意味と「アメリカ先住民」という意味が二つあり、ネイティブの間でもこのような勘違いが起こるので、「どっちのIndianについて話しているの?」という質問をすることもあります。

インド人のことだと正確に説明したければ「Asian Indian」もしくは「East Indian」、

アメリカ先住民のことについて言いたければ「Native American」という風に説明するといいでしょう。

「American Indian」という呼び名もありますが、基本的にアメリカ先住民のことを「Indian」と呼ぶのは差別的な意味合いを含むことがあるので、気をつけたほうがいいでしょう。

 

次回の更新もお楽しみに!

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歌詞をはっきり聴かせる方法(母音編)

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今日は歌詞をはっきり聴かせるための練習法をご紹介します。

英語でも日本語でも、普段話す時の発音のまま歌を歌ってしまうと、もごもごして何を歌っているか聴き取れません。

ネイティブのアメリカ人でも素人の歌は英語の歌詞が聴き取りにくいですし、日本人の歌う日本語でも同様です。

日本人の生徒さんに日本語の歌を歌ってもらって、初めからきれいに歌詞が発音できる人は皆無に等しいです。

歌うときは普段話すよりもはっきりと発音しなければならず、そのためには特別な練習が必要になってくるのです。

まずは母音の練習の仕方ですが、それは「歌詞を全て母音だけで歌う」というやり方です。これは劇団四季などでも使われているトレーニング法です。

たとえば先日ご紹介した『アナと雪の女王』の主題歌の日本語バージョンは、

「降り始めた雪は」

という歌詞で始まりますが、この部分を母音に直すと

「ふ(う)り(い)は(あ)じ(い)め(え)た(あ)ゆ(う)き(い)は(あ) → ういあいえあういあ」

となるわけです。

慣れてくると歌詞を見ただけでも母音で歌えるようになりますが、最初はややこしいと思いますので全部母音をノートに書き出して、見ながら歌うことをおすすめします。

母音だけで歌ってみて、きちんと音として美しく響くかどうかをチェックします。そうすると、子音を歌わない分母音に集中することができますし、いつも「い」の音だけ口がゆがんでいるとか、「お」の時に顎が下がりすぎるとか、「え」の音が詰まってきちんと出ていないとか、細かくチェックすることができます。

このジャッジが難しいところなので、先生に見てもらうことがもちろん大切ですが、一人で練習する場合は鏡だけでなく必ずビデオに録画してチェックするようにしましょう。

ようやく母音だけで美しく歌えるようになったら、次に子音を乗せていくわけです。

英語でも同様の練習法ができます。英語の単語を全て母音だけで歌うのです。

これはネイティブでない私たちにとってかなりハイレベルな練習法ですが、ものすごく発音の習得に役に立つので英語を勉強している人にもおすすめします。

スコットペリー先生もこの練習法をレッスンに取り入れています。

先ほどの『アナと雪の女王』の主題歌で、英語バージョンのサビの部分に

「Here I stand, here I’ll stay」

という歌詞がありますが、その発音を書き出してみると、

híəai  stǽnd  híər  ail  stéi

となりますね。この母音の部分だけを取り出してみると

íəai  ǽ  íər  ai  téi

 

となります。無理やりカタカナで書くと

「イアー アイ (ア)エー イアー アイ エイ」

となります。(余計に分かりにくいですが笑)

これも各単語の発音をきちんと理解して、慣れてくれば歌詞を見るだけで母音で歌えるようになりますが、分かりにくい人は一単語ずつ発音を書き出して歌うようにしてみましょう。

大変な作業ですが、とても大切な練習ですし、やった分必ず歌の上達につながります。歌詞をはっきり聴かせられるようになるだけでなく、各母音の発声もよくなりますので、ぜひ皆さんも試してみてください。

 

次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

 

 

アナと雪の女王の歌詞

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アナと雪の女王

アナと雪の女王

今日は今話題のディズニー映画「アナと雪の女王」の歌詞をご紹介します。

アンデルセンの童話「雪の女王」が原作で、雪と氷に閉ざされた世界を救う、真実の愛を描いた感動の内容です。

この映画の主題歌「Let it go」は、3歳の女の子も劇場鑑賞後に口ずさんでしまうほど小さな子供から大人までを虜にし、世界各国の言葉で歌われているyoutubeの映像も話題となっています。

日本でもiTunesストア映画部門でダウンロードNO.1を獲得しており、先日は都内イベントにて600名もの老若男女が集まり大合唱した程人気を博しているようです。

力強く氷の結晶を踏みつけて、「Here I stand and Here I’ll stay(私はここに立ち、ここに留まる)」と歌う主人公の姿は、まるで言いたい事を言えない環境で、いつもトラブルがないようにいい自分を演じようと日々を暮らす女性たちへ、自己を解放して立ち上がろうと訴えかけているようにも感じました。

その歌詞が様々な苦境で暮らす人たちへ強い励ましのメッセージとなって、世界中で圧倒的に支持されているのかもしれません。

 

「Let it go」

written byクリスティーン・アンダーソンロペス

song byイディナ・メンゼル

 

The snow glows white on the mountain tonight

Not a footprint to be seen

A kingdom of isolation

And it looks like I’m the queen

The wind is howling like this swirling storm inside

Couldn’t keep it in heaven knows I tried

Don’t let them in

Don’t let them see

 

Be the good girl you always have to be

Conceal, don’t feel

Don’t let them know

Well, now they know

Let it go

Let it go

Can’t hold it back anymore

Let it go

Let it go

Turn away and slam the door

I don’t care

What they’re going to say

Let the storm rage on

The cold never bothered me anyway

It’s funny how some distance

Makes everything seem so small

And the fears that once controlled me

Can’t get to me at all

It’s time to see what I can do

To test the limits and break through

No right, no wrong, no rules for me

I’m free

Let it go

Let it go

I am one with the wind and sky

Let it go

Let it go

You’ll never see me cry

Here I stand and Here I’ll stay

Let the storm rage on

My power flurries through the air into the ground

My soul is spiraling in frozen fractals all around

And one thought crystalizes like an icy blast

I’m never going back. The past in the past

Let it go

Let it go

And I’ll rise like a break of dawn

Let it go

Let it go

The perfect girl is gone

Here I stand in the light of day

Let the storm rage on

The cold never bothered me anyway

 

glow 光などを放つ、輝く glowは内面から光り輝くイメージなのに対し、shineは表面がキラキラ輝くイメージ glow in the dark(蛍光ペンなどが暗闇に浮き出て光るときに使う)

howling 犬などが遠吠えする、嵐がヒューヒューとうなる、途方もない

ex.Howling success 大成功

hold it back ここでは感情などを抑える ex. He tried holding his feelings back for her.

彼は彼女への気持ちを抑えようとした

let it go let は~させる、⇒ありのままにしておく、あきらめる、放っておく

slam the door 力を入れてバタン(ぴしゃり)と閉める shut も音を立てて閉める、だがshut upで黙らせる、封じ込めるなど相手を締め出す意味も

rage on 嵐などが荒れ狂う

flurries 疾風を巻き起こす

spiral 急速ならせん回転をする

fractals (数学、物理の)フラクタル、ここでは雪の結晶の図形のこと

blast 突風

下記はイディナ・メンゼルの歌う動画と歌詞になります。

カラオケ使用に字幕もでているので是非一緒に歌ってみましょう。

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松たか子さんの日本語版も歌詞が大変きれいにまとまっているので

和訳として是非参考にしてみてください。

 

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おまけに、25か国語で歌われているバージョンもどうぞ。

 

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次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami

 

 

 

原曲を超えるカバー曲の金字塔

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私は基本的に、カバー曲というものが嫌いです。

世の中にあるほとんどのカバー曲が、原曲のよさに甘んじて、おこぼれでヒットを狙うという姑息な動機が見え見えだからです。

もちろん、誰もが知っている親しみやすいメロディーを別のアーティストが歌うことで、また違った魅力が引き出されるわけですが、あまりにも「そのまんま」だったり「原曲以下」のカバー曲が多すぎるのです。

「カバー曲をやれば売れる」という考えが蔓延して、手抜きで作る制作者が多いのも非常に残念ですが事実です。

カバー曲と言うのは、自分の曲があるのにわざわざ人の曲を歌うわけですから、歌う側・アレンジする側が本当に思い入れのある曲を選び抜き、どうしてその曲を選んだかということについてもっと真剣に考え、慎重に曲を扱うべきだと思うのです。

単にメロディーをなぞるだけではなく、歌手やアレンジャーが原曲を作ったアーティストとはまた違った解釈で曲を捉え、新たな命を吹き込むことで、原曲と全く違った新しい曲として生まれ変わることにカバーをやることの本当の意味があるわけです。ですから制作側は全責任を負って神聖な曲に向き合わなければならないのです。

今日は久しぶりに聴いて感動した、原曲を超えてしまった素晴らしい曲の一つをご紹介いたします。

Dianne Reevesの「In Your Eyes」です。

DianneReeves

 Dianne Reeves

 

Dianne Reevesはジャズシンガーとして著名な人ですが、ラテン音楽に傾倒しジャズにとどまらないジャンルレスな音楽活動を続けています。

彼女の「Bridges」というアルバムの冒頭に収められたこの曲は、もともとはPeter Gabrielのヒット曲です。

深い意味を持つ歌詞と美しいメロディーで綴られたこのポップソングを、コンテンポラリージャズのフレイバーを盛り込みながら唯一無二の楽曲へと昇華させたのは、グラミー賞も受賞しているピアニスト・アレンジャーのBilly Childs。

billy-childs

 Billy Childs

 

彼は同アルバムで、Leonard Cohenの「Suzanne」という曲もアレンジしていますが、どちらも聴いた瞬間すぐにBillyのものと分かる特徴的なアレンジで、キリスト教の思想を盛り込んだ難解なLeonard Cohenの詩の世界を美しく表現し、Dianneの力強いボーカルとBillyの繊細なアレンジが絶妙なコンビネーションとなっています。(個人的にはアルバム全曲をBillyのアレンジにしてほしかった)

フランスでのライブバージョンが本当に素晴らしいので、そちらの映像をどうぞ。

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何度観ても鳥肌が立ちます。

Peter Gabrielの原曲とも聴き比べて見てください。曲の解釈も世界観も全く異なることに驚かされますが、どちらも一つの楽曲として確立されています。これこそがカバー曲の醍醐味ですね。

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次回の更新もお楽しみに!

Maki Mannami